初診ですが、
何を持ってきたらいいですか?
当院では「マイナンバーカードによる保険証確認(オンライン資格確認)」に対応しております。スムーズな受付のため、マイナンバーカードのご持参をおすすめしております。
※マイナンバーカードをお持ちでない方は、従来の健康保険証をご持参ください。
以下の書類も、お持ちの方は必ず受付時にご提示ください
・各種受給者証(乳幼児医療証、公費負担医療証、生活保護受給者証など)
・難病医療費助成制度・小児慢性特定疾病などの医療証
また、以下のものも診療の参考になりますので、可能であればご持参ください
・現在お使いの眼鏡やコンタクトレンズ(使用中の方)
・お薬手帳 または 現在服用中のお薬の情報
・紹介状(お持ちの方のみ)
・健康診断、人間ドックの結果
ご不明な点があれば、事前にお電話や公式LINEからもお気軽にお問い合わせください。
どうぞお気をつけてご来院ください。
診察の予約できますか?
はい、診察のご予約は可能です。
お電話または当院の公式LINEアカウントよりご連絡いただけます。
【お電話でのご予約】📞 058-264-4955
受付時間:月・火・木・金 9:00〜12:00/14:00〜18:30 水・土 9:00〜12:00
(日・祝は休診です)
【LINEでのご予約】
当院の公式LINEアカウントを友だち追加後、トーク画面から「診察希望」とご連絡ください。
スタッフが内容を確認し、順番に返信させていただきます。
※LINEでの対応は診療時間外も可能ですが、返信までにお時間をいただく場合がございます。
お急ぎの方や当日受診をご希望の方は、お電話でのご連絡がスムーズです。
初診の所要時間はどれくらいですか?
初診時は症状の確認や検査に時間がかかる場合があります。
診察・検査内容により異なりますが、30分〜1時間程度を目安にご来院ください。
混雑状況や検査内容によってはさらにお時間をいただく場合がございます。
他院での検査結果や画像を
持って行った方が良いですか?
はい、他の医療機関での検査結果や画像をお持ちいただければ、
より精度の高い診断に役立ちます。ぜひご持参ください。
初めての診察でどのような
流れになりますか?
1.受付で保険証などをご提示
2.問診票のご記入
3.必要に応じて視力・眼圧などの検査
4.医師による診察・説明
5.必要に応じて処方や追加検査・次回予約
※症状によっては散瞳検査(瞳を開く検査)を行うことがあります。
子どもと一緒でも受診できますか?
小さなお子様連れのご来院も歓迎しています。
ご家族の皆さまにも安心してご来院いただけるよう、院内環境にも配慮しております。
初診時にコンタクトレンズの
処方をしてもらえますか?
可能ですが、コンタクトレンズが初めての方は装用練習なども必要なため、
まずは診察を受けていただき、後日あらためての予約となることがあります。
予約なしでも受診できますか?
はい、予約なしでも受診していただけます。
診療時間内に直接ご来院ください。
ただし、予約の方を優先して診察を行っておりますので、混雑状況によっては
お待ちいただく場合がございます。お時間に余裕をもってお越しください。
事前にご予定がわかる場合は、お電話またはLINEでのご予約をおすすめしております。
予約をして受診した場合、待ち時間
なしですぐに診察してもらえますか?
ご予約いただいた方は、できる限りお待たせしないよう努めておりますが、
診療の性質上、検査や診察に時間がかかることがあり、多少お待ちいただく場合もございます。
当日の患者さまの人数や緊急の対応などにより、順番が前後することがありますので、
あらかじめご了承ください。
とはいえ、ご予約いただくことで待ち時間が短くなる可能性が高くなりますので、
ご予定がわかる方は事前予約をおすすめしております。
子供は何歳から診察してもらえますか?
0歳のお子さまから診察が可能です。赤ちゃんの目やに・充血・視線が合わないなど、
気になる症状があれば年齢にかかわらずご相談ください。
視力検査などは、お子さまの年齢や発達に合わせて無理のない方法で行いますので、
「ちゃんと検査できるか不安…」という方も安心してご来院ください。
バリアフリー対応の院内は、ベビーカーでも安心してご来院いただける造りとなっており、ご家族皆さまでお越しいただけます。
お子さまの目の不調や異常は、早期の発見・治療が大切です。少しでも気になることがありましたら、
お気軽にご相談ください。
予約した時間より遅くなりそうなの
ですが、診察は受けられますか?
ご予約の時間に遅れた場合でも、診察は可能ですのでご安心ください。
ただし、来院された順にご案内となるため、お待ち時間が長くなる可能性がございます。
大きく遅れる場合やご来院が難しくなった場合は、できるだけ事前にお電話または
LINEでご連絡をお願いいたします。
自分で運転して来院してもいいですか?
はい、お車でのご来院も可能です。
当院には、敷地内に15台分の駐車スペースをご用意しているほか、
提携駐車場「パーク301」もご利用いただけます。お車でお越しの際は、どうぞご利用ください。
なお、散瞳検査(瞳をひろげる検査)が予定されている場合や、
白内障手術の当日・直後には、見え方に影響が出ることがあります。
そのような日は、ご自身での運転はお控えいただくようお願いいたします。
検査や治療内容についてご不安な点がございましたら、事前にお電話や
LINEでお気軽にご相談ください。
緊急の場合は対応してもらえますか?
急な症状がある場合は、お電話でご相談のうえ、できる限り対応いたします。
時間外や休診日は近隣の救急医療機関をご案内いたします。
駐車場はありますか?
当院の横と後方に専用駐車場がございます
(一方通行の道路になっておりますのでご注意ください)。
専用駐車場が満車の場合、提携駐車場のパーク301をご利用下さい
(駐車券を受付までご提示ください)。
他院で白内障手術を勧められました。
相談だけでも可能ですか?
はい、他院でのご説明内容にご不安がある場合や、セカンドオピニオンとしてのご相談も受け付けております。
お気軽にご相談ください。
飛蚊症(黒いものが見える)があります。すぐ受診すべきですか?
急に飛蚊症が増えた、光が見える、視野の一部が欠けたといった場合は
網膜剥離の前兆である可能性もあるため、できるだけ早く受診してください。
加齢黄斑変性の治療はしていますか?
はい、抗VEGF薬の硝子体注射など、加齢黄斑変性に対する治療を行っております。
状態に応じて最適な治療法をご提案いたします。
花粉症の時期だけ目がかゆいのですが、
診てもらえますか?
はい、季節性アレルギー性結膜炎の治療も行っております。
症状が強くなる前に、予防的な点眼治療を開始することをおすすめします。
診察にかかる費用の目安を
教えてください。
初診時は保険診療3割負担で1,500円〜3,000円程度が目安です。
検査や処方の有無によって異なりますので、詳しくは受付にてご案内いたします。
白内障とはどのような病気ですか?
白内障とは、目の中の「水晶体(すいしょうたい)」というレンズが濁ってくる病気です。
水晶体は本来、透明で光を通す役割がありますが、加齢などによって濁ると、かすんで見えたり、まぶしく感じたり、視力が低下していきます。進行して日常生活に支障が出る場合は、手術による治療が可能です。進行の程度に応じて、点眼治療を含めた、その方に合った治療方法をご提案いたします。
白内障は治りますか?
白内障は一度発症したら薬では治りません。薬で進行を抑制するか、手術を行います。
白内障の進行を遅らせることはできますか?
一部の目薬に進行抑制の効果があるとされますが、進行を完全に止めることは難しいとされています。定期的な受診で進行の程度を確認することが大切です。
白内障になると、白く見えるのでしょうか?
白内障だからといって真っ白に見えるわけではありません。視界がかすんだり、全体的にぼやけて見えたり、霧がかかったように感じることが多いです。
若くても白内障になりますか?
はい、若くても白内障になることがあります。アトピー、糖尿病、外傷、ステロイドなどの薬の影響が原因となることがあります。
白内障は放っておくとどうなりますか?
白内障は徐々に進行し、見えにくさやまぶしさが強くなっていきます。進行すると運転や読書など日常生活に支障が出るようになり、生活の質が低下します。
さらに、白内障が極端に進行(いわゆる“成熟白内障”)すると、手術自体が難しくなったり、希望する眼内レンズが選べなくなることもあります。
白内障は失明しますか?
はい、白内障が非常に進行すると失明に近い状態になることがあります。
世界的には失明原因の第1位になっています。ただじ日本では手術で治療できるため、実際は白内障による失明はまれです。
白内障手術のタイミングはいつですか?
一般的には、視力の低下によって日常生活に不便を感じるようになったときが、白内障手術の目安とされています。
ただし、白内障がかなり進行し、手術が難しくなると予想される場合や、急性緑内障発作を引き起こすリスクがあるような状態では、白内障がまだ軽度であっても早めに手術をすすめることがあります。
そのため、自覚症状が軽いうちでも定期的に眼科を受診し、進行の程度を把握しておくことが重要です。
白内障手術は痛いですか?
いいえ、白内障手術は基本的に痛みはありません。麻酔は目薬で行い、多くの方が「緊張したけど、痛くはなかった」とおっしゃいます。
不安が強い方には、鎮静剤を使って、うとうとした状態で手術を受けることも可能です。
手術をすれば二度と白内障になりませんか?
一度手術をすれば、同じ場所に白内障が再発することはありません。
ただし、手術で残した「後嚢」という膜が濁ってくる「後発白内障」が数年後に起こることがあります。これはレーザー治療で簡単に治せます。
手術中に咳をしそうになったらどうしたらいいですか
手術中に咳をしたくなったら、我慢せずに手を上げて合図してください。
スタッフがすぐに対応し、必要なら一時的に手術を止めることもできます。
無理に我慢すると、体が動いて危険ですので、遠慮なくお知らせください。
白内障手術中はメスがみえますか?
いいえ、白内障手術中にメスや器具がはっきり見えることはありません。
まぶしいライトやぼんやりとした影が見える程度で、怖い映像が見えることはないのでご安心ください。
白内障手術はどのくらい時間がかかりますか?
白内障手術は、通常10〜15分程度で終了することがほとんどです。点眼麻酔で行うため痛みも少なく、身体への負担も軽いため、日帰りでの手術が可能です。
白内障手術後の視力回復はどのくらい期待できますか?
白内障手術では、濁った水晶体を取り除いて人工のレンズを入れることで、視力の改善が期待できます。多くの方が手術翌日から見え方の変化を実感され、1週間ほどで安定してくることが一般的です。ただし、もともとの目の状態(緑内障や黄斑変性など)がある場合は、視力の回復に限界があることもあります。手術前の検査で目の状態を詳しく確認し、その方に合った見え方の目標を一緒に考えていきますので、ご安心ください。
両眼同時に手術できるの?
当院では、両眼同日手術にも対応しています。
感染症や合併症のリスクについても、片眼ずつの手術と比べて差がないと報告されており、安全性にも十分配慮しています。
お仕事やご都合により早めの視力回復・社会復帰をご希望の方は、お気軽にご相談ください。
眼内レンズにはどんな種類がありますか?
保険診療で使用される単焦点眼内レンズのほかに、選定療養の対象となる3焦点眼内レンズや焦点深度拡張型レンズ、さらにはグレア・ハローなどの副症状を軽減した自費診療の高機能レンズもございます。それぞれに見え方の特性や得意な距離が異なるため、ライフスタイルやご希望に合わせて最適なレンズを選ぶことが大切です。
生命保険及び医療保険に加入しているのですが
はい、多くの場合、医療保険の給付対象になります。
白内障手術は健康保険の対象であり、多くの生命保険・医療保険でも手術給付金や入院給付金の支給対象になります。
ポイントは次の通りです。
・保険会社の「手術対象リスト」に白内障手術(多くは水晶体再建術)が含まれているかご確認ください
・日帰り手術でも給付対象になることがあります
・「短期入院」対応の保険では日帰り入院(0泊1日)も対象になる場合があります
・多焦点眼内レンズを使用しても、手術部分は保険給付対象となることがあります
不明な点は、加入されている保険会社に直接ご確認ください。
手術後にメガネは必要ですか?
手術で入れる眼内レンズの種類や度数によって異なります。完全に裸眼で過ごせる方もいれば、近くや遠くを見るときにメガネが必要な方もいます。
白内障手術後はいつから眼鏡が作れますか?
早ければ手術の1週間後から作成可能です。
ただし、度数が安定するまでに1カ月ほどかかるため、その間に見え方が変わることがあります。
そのため、半年間レンズ交換無料などのサービスがある眼鏡店を選ぶのがおすすめです。
白内障手術後はいつからコンタクトレンズができますか?
白内障手術後のコンタクトレンズ装用は、ソフト・ハードともに通常1か月後から可能です。
緑内障とはどのような病気ですか?
緑内障とは、視神経が傷んでいき、見える範囲(視野)が少しずつ狭くなる病気です。
日本人では、眼圧が正常でも発症する「正常眼圧緑内障」が最も多く見られます。
進行はゆっくりで自覚しにくいため、気づかないうちに視野が欠けていることもあり、早期発見・治療がとても大切です。
緑内障と白内障は違う病気ですか?
はい、白内障は水晶体が濁る病気で、手術で視力を回復できますが、緑内障は視神経の病気で元に戻すことはできません。
原因は何ですか?
緑内障は、眼圧(目の中の圧力)が高くなることで視神経が障害される病気として知られていますが、実際には眼圧が正常な範囲でも発症する「正常眼圧緑内障」が日本人に多く見られます。そのため、眼圧が正常であっても安心はできず、定期的に眼科で検診を受けることが大切です。
緑内障の治療にはどのような方法がありますか?
緑内障とは、視神経が徐々に傷んでいき、見える範囲(視野)が少しずつ狭くなっていく病気です。進行はゆっくりのことが多く、初期は自覚症状がほとんどありません。日本人では、眼圧が正常でも発症する「正常眼圧緑内障」が最も多く見られます。
緑内障は治りますか?
緑内障は、一度傷ついた視神経を元に戻すことができないため、「完治」する病気ではありません。
しかし、適切な治療によって進行を抑えたり止めたりすることは可能です。点眼薬、レーザー治療、手術などを組み合わせながら、視野をできるだけ維持することが治療の目標となります。
自覚症状はありますか?
初期にはほとんど症状がなく、自覚しにくい病気です。視野が狭くなっても、両目で補い合ってしまうため、気づいたときにはかなり進行していることがあります。
緑内障の検査は何をしますか?
眼圧測定・眼底検査・視野検査・光干渉断層計(OCT)などを行い、視神経の損傷や視野の変化を詳しく調べます。
また、隅角検査(前房隅角の広さを調べる検査)によって、開放隅角か閉塞隅角かなどの病型を判断することが最初のステップとなります。病型によって治療方針が大きく異なるため、正確な診断がとても重要です。
正常な眼圧でも緑内障になるのですか?
はい、日本人の緑内障の多くは正常眼圧緑内障です。眼圧が正常でも視神経が弱い方は発症する可能性があります。
緑内障の進行は止められますか?
完全に止めることは難しい病気ですが、治療を継続することで進行を大幅に遅らせることができます。
早期発見が望ましいのはもちろんですが、進行してからでも適切な治療を続けることで視野の悪化を抑えることが可能です。
治療にはどんな方法がありますか?
主に点眼薬による眼圧コントロールが基本です。効果が不十分な場合は、レーザー治療や手術(トラベクレクトミー、MIGSなど)が行われます。
点眼薬は一生続けないといけませんか?
はい、緑内障は基本的に治る病気ではないため、点眼薬による治療は長期的、場合によっては一生続ける必要があります。
症状が安定していると自己判断で中断してしまう方も多く、実際には3カ月後には約30%、1年後には約40%の患者さんが治療から離脱しているという報告もあります。
しかし、治療を中断すると眼圧が再上昇し、視野の悪化が進む恐れがあるため、継続が何より大切です。
片方の目だけ緑内障と診断されたのですが、もう片方は大丈夫ですか?
初期には片眼のみに症状が現れることもありますが、多くの緑内障は両眼性であるため、もう一方の目にも発症する可能性が高いとされています。
そのため、たとえ症状がない場合でも、両眼とも定期的に検査を受けることが非常に重要です。
点眼をさし忘れたらどうしたらいい?
緑内障の目薬を点眼し忘れた場合、1日1回タイプの目薬(例:プロスタグランジン関連薬や配合薬など)は、忘れた日に無理に追加してさす必要はありません。その日はささずに、翌日からまた通常通りのペースで点眼を続けてください。
無理に2回点眼してしまうと、薬の効果や副作用に影響を及ぼす可能性があります。
気づいたときにすぐさせる場合もありますが、通常の点眼時間より大幅に遅れている場合は飛ばして問題ありません。
毎日同じ時間に点眼することが、効果を安定させるために大切です。
レーザー治療とはどんなものですか?
緑内障に対するレーザー治療にはいくつかの方法がありますが、いずれも眼内の房水(目の中を循環する液体)の流れを改善し、眼圧を下げることを目的としています。主なものとして、以下の2つがあります
・SLT(選択的レーザー線維柱帯形成術):主に開放隅角緑内障に用いられる治療法で、線維柱帯と呼ばれる房水の排出口にレーザーを照射し、排出機能を活性化させることで眼圧を下げます。目にやさしい波長のレーザーを使用するため組織へのダメージが少なく、外来で数分で終了する比較的負担の少ない治療です。
・LI(レーザー虹彩切開術):こちらは閉塞隅角緑内障や急性緑内障発作の予防・治療に行われます。虹彩に小さな穴を開けて房水の通り道をつくることで、眼圧の急上昇を防ぎます。瞳孔が開いた状態で隅角が閉じやすい方に対して、発作の予防目的で行われることもあります。
いずれのレーザー治療も、外来で短時間に行うことができ、入院の必要はありません。ただし、治療後は一時的に眼圧が変動したり炎症が起きることがあるため、数日間は点眼治療や経過観察が必要です。
緑内障は遺伝しますか?
はい、家族に緑内障の方がいる場合、発症リスクが高くなることが知られています。とくに両親や兄弟姉妹に緑内障の方がいる場合は要注意です。
発症リスクが高い方は、40歳前後を目安に眼科検診を受けることが推奨されており、30代でも視神経に異常が見つかることがあります。
自覚症状がないうちから検査を受けることが、進行を防ぐ第一歩になります。
視野の結果は変動する?
視野検査の結果はかなり変動することがあります。「前回は悪くなっていたけれど、今回は問題なかった」ということが、実際によくあります。視野が一時的に悪化して見えても、それが必ずしも病状の進行を意味するとは限りません。
視野検査の結果には、検査を受ける方の集中力や疲労の程度が大きく影響します。また、ドライアイの状態や白内障の程度によっても、見え方が変化します。
そのため、視野の結果に一喜一憂せず、複数回の検査結果を比較することが大切です。
失明することもあるのですか?
はい、緑内障は日本の中途失明原因の上位にある病気です。放置したり、治療を自己判断で中断してしまうと、視野の障害が進行し、最終的に失明に至ることもあります。
しかし、早期に発見し、適切な治療と定期的な通院を続けることで、多くの方が視力を保ったまま生活を送ることができます。継続的な管理が何より大切です。
片目が失明してももう片方が見えていれば大丈夫ですか?
たとえ片眼がしっかり見えていても、油断は禁物です。緑内障は片方の目から始まることが多いですが、時間の経過とともにもう一方の目にも発症するリスクが高く、実際に両眼に病変がみられるケースが少なくありません。早期に発見できれば進行を抑えることが可能ですので、すでに緑内障と診断されている方はもちろん、片眼だけに異常が見つかった場合でも、もう片方の目を含めた定期的な検査が非常に重要です。
視力が良くても緑内障になるのですか?
はい、視力(文字の見え方)が良くても、視野が欠けていることがあります。視力と視野は別の機能であり、たとえ裸眼で1.0以上の視力があっても、緑内障が進行しているケースは少なくありません。
特に初期の緑内障では、自覚症状がほとんどなく、日常生活にも支障が出にくいため、「見えているから大丈夫」と思っているうちに病気が進んでしまうことがあります。
そのため、視力が良くても油断せず、40歳を過ぎたら一度は視野や眼底の検査を受けることをおすすめします。
視野が欠けるとはどういうことですか?
緑内障による視野障害では、周囲がぼやけたり暗く見えたり、一部だけ見えにくくなるといった症状が徐々に現れます。
初期は視野の端のほうから少しずつ欠けていくため、日常生活では気づきにくいことが多く、左右の目で見えない部分を無意識に補ってしまうために自覚されにくいのが特徴です。
そのため、視野が欠けていることを自覚し始めた段階では、すでにかなり進行してしまっているケースも少なくありません。
早期に異常を見つけるには、自覚症状がなくても定期的に視野検査を受けることが大切です。
見えづらくなったと感じたら手遅れですか?
手遅れというわけではありませんが、緑内障によって一度失われた視野は、現在の医学では回復させることができません。視神経そのものが傷んでしまう病気のため、進行してからでは治療しても視野の改善は期待できず、これ以上悪化させないことが治療の目的となります。そのため、自覚症状が現れる前の段階で病気を見つけることが何よりも重要です。少しでも見え方に違和感を感じた場合や、40歳を過ぎたら症状がなくても定期的な検診を受けることをおすすめします。
高齢になると進行しやすくなりますか?
はい。加齢に伴い視神経は徐々に脆弱になっていきます。年齢を重ねることで、視神経が眼圧に対して耐えられる力が低下し、たとえ正常な眼圧であっても視神経に障害が生じやすくなります。そのため、年齢が高くなるほど緑内障の発症リスクや進行速度が上がる傾向があります。特に70歳以上では、無症状のまま進行しているケースも多く、定期的な眼底検査や視野検査による早期発見が重要です。
緑内障の種類には何がありますか?
緑内障には、主に「原発開放隅角緑内障」「正常眼圧緑内障」「閉塞隅角緑内障」「続発緑内障」などがあります。
一口に緑内障といっても、原因や進行の仕方、治療法が異なるため、正確な病型の診断がとても重要です。
急に目が痛くなる緑内障があると聞きましたが?
はい、それは「急性閉塞隅角緑内障」で、急激に眼圧が上がり、強い目の痛み・頭痛・吐き気・視力低下などの症状が出ます。早急な治療が必要な緊急疾患です。
緑内障は若くてもなりますか?
はい、緑内障は高齢者だけの病気ではありません。
生まれつき眼の発達に異常がある「先天緑内障」は、乳児期から発症することがあり、まぶしがる・涙が多い・黒目が大きいなどの症状が見られます。
また、10代後半〜40代で発症する「若年性緑内障」や、ぶどう膜炎・ステロイド薬の使用・外傷などにより起こる「続発緑内障」もあり、若年層でも発症することがあります。
近視が強い方や目の病気がある方は、年齢に関係なく定期的な眼科検診を受けることが大切です。
視野検査がつらいのですが・・・。
視野検査は集中力が必要で疲れやすい検査のため、「つらい」「苦手」と感じる方も少なくありません。特に初めて受ける方は、慣れない姿勢や操作に戸惑うこともあります。
ただし、緑内障の進行を把握するうえで最も大切な検査のひとつです。検査結果の信頼性を上げるためにも、無理のない範囲で集中できるようにサポートしますので、遠慮なくスタッフにお申し出ください。
必要に応じて休憩を挟んだり、左右の検査を別日に分けることも可能です。
運転や仕事への影響はありますか?
初期の緑内障では、視野の欠けがごく周辺に限られていることが多く、日常生活や運転、仕事にすぐに支障が出ることはほとんどありません。
ただし、病気が進行して視野欠損が広がり、特に中心付近まで影響が及ぶようになると、運転中の人や障害物の見落とし、細かい作業の困難など、日常生活に支障が出てくることがあります。
そのため、進行度に応じて免許更新時の視野検査への対応や、職場での作業内容の見直しが必要になることもあります。
症状が出ていないうちから定期的な検査と治療を続けることが、将来の生活への影響を防ぐうえで重要です。
緑内障の人は運動しても大丈夫ですか?
基本的には適度な運動は眼圧を安定させる効果があるとされています。ただし、頭を下げるポーズ(ヨガの逆立ちなど)は眼圧上昇の原因になるため避けた方がよい場合もあります。
緑内障に悪い生活習慣はありますか?
はい。日常生活の中には、眼圧の上昇や血流の低下を引き起こし、緑内障の進行を早める可能性がある習慣があります。以下のような点に注意が必要です。
・長時間のうつむき姿勢:読書やスマートフォン、裁縫など、顔を下に向けた姿勢を続けると眼圧が上がりやすくなります。定期的に顔を上げて目を休めるようにしましょう。
・寝不足・不規則な生活:睡眠不足は自律神経の乱れや血流の低下を招き、視神経への血流が悪くなることで悪影響を及ぼす可能性があります。十分な睡眠(7〜8時間)が推奨されます。
・強いストレス:精神的ストレスは交感神経を刺激し、眼圧を一時的に上げることがあります。ストレスをため込まず、リラックスできる時間を意識的に持つことが大切です。
・喫煙:喫煙は末梢血管の血流を悪化させ、視神経への酸素や栄養供給が妨げられるため、緑内障の進行リスクが高まるとされています。
・長時間の暗所滞在や暗がりでの作業:瞳孔が開くと隅角が狭くなるため、特に狭隅角の方では眼圧が上がりやすくなることがあります。
・息を止める動作(息こらえ):排便時のいきみ、重いものを持ち上げる動作、強く咳き込むなどの動作は、眼圧を一時的に急上昇させることがあります。
これらの生活習慣は、すぐに病状を悪化させるわけではありませんが、長期的には視神経へのダメージの蓄積につながる可能性があります。日常生活の中で少しずつ意識して、目にやさしい習慣を心がけましょう。
緑内障と診断されたら、普段の生活で気をつけることはありますか?
規則正しい生活・ストレスの管理・点眼の継続が緑内障治療の基本です。
また、長時間のうつむき姿勢や喫煙、急な大量の飲水は眼圧の上昇につながることがあるため注意が必要です。
食事で気をつけることはありますか?
緑内障を直接治す食事療法はありませんが、眼圧や視神経の健康に影響を与える要素もあるため、日々の食生活を見直すことは大切です。以下の点に注意してください。
・塩分の摂りすぎに注意:塩分を過剰に摂取すると血圧が上がり、眼の血流が悪くなることがあります。加工食品(カップ麺、ハム、漬物など)は塩分が多いため控えめにし、減塩を意識しましょう。
・アルコールの摂取は適量で:大量の飲酒は一時的に眼圧を下げることもありますが、習慣的な過剰摂取は自律神経のバランスや血流に悪影響を及ぼし、視神経に負担がかかる可能性があります。適量(日本酒1合、ビール中瓶1本程度まで)が望ましいとされています。
・カフェインの過剰摂取に注意:コーヒーやエナジードリンクに含まれるカフェインは、一時的に眼圧を上げる作用があります。1日3杯程度のコーヒーであれば問題ありませんが、多量摂取は避けましょう。
・緑黄色野菜やビタミンを意識して摂る:ビタミンA・C・Eやルテイン、オメガ3脂肪酸などは視神経の健康維持に役立つとされます。ほうれん草、ブロッコリー、にんじん、青魚(サバ・イワシなど)、ナッツ類がおすすめです。
・肥満予防も大切:肥満は高血圧や糖尿病につながり、眼の血流障害を招く可能性があります。カロリーや脂質の摂りすぎにも注意しましょう。
フラマー症候群とは何ですか?
フラマー症候群とは、血管の調節機能に異常をきたす血管調節不全体質のことを指し、自律神経のバランスの乱れに関わる慢性的な体調の傾向として知られています。これは正式な「病気」ではなく、いくつかの特徴的な体質や症状が組み合わさって現れる状態であり、近年では眼科領域、とくに緑内障との関連が注目されています。
この体質を持つ方には、以下のような特徴が見られることが多くあります。
・手足が冷えやすい
・低血圧傾向
・光やにおい、音などに過敏
・睡眠が浅い、または寝つきが悪い
・ストレスに敏感
・片頭痛が起こりやすい
・運動後の疲労回復に時間がかかる
・視神経乳頭に出血を伴うことがある
・正常眼圧緑内障を合併していることがある
これらのうち3項目以上該当すればフラマー体質の可能性があり、5項目以上該当する場合はフラマー症候群の傾向が強いと考えられます。
とくに眼科では、正常眼圧緑内障の発症や進行との関連性が強く示唆されており、血流の調整がうまくいかないことで視神経への血流が不足し、慢性的なダメージを引き起こす可能性があります。実際、視神経乳頭に小さな出血がみられることもあり、血流障害と視神経障害の関係性が研究されています。
現時点ではフラマー症候群そのものに対する特効薬はありません。
そのため、生活習慣の見直しが重要となります。具体的には、
・体を冷やさないようにする(血流の維持)
・良質な睡眠を心がける
・ストレスをためこまない
・必要に応じて眼圧や血流を考慮した緑内障の治療を継続する
といったことが大切になります。
フラマー症候群は、体質として持っていても気づかない方が多く、特に視野の異常や正常眼圧緑内障を指摘された方では一度この体質についても考慮する価値があります。
緑内障の手術にはどんな種類がありますか?
緑内障の手術には、線維柱帯切除術(トラベクレクトミー)、線維柱帯切開術(トラベクトームやカフーク)、そしてMIGS(低侵襲緑内障手術)などがあります。
これらの手術は、緑内障の病型や進行度に応じて使い分けられます。
たとえば、
・進行が軽度~中等度の場合:白内障手術と同時に行えるMIGS(例:iStent、マイクロフックトラベクロトミーなど)が選ばれることがあります。大きく眼圧は下がらないものの、目への負担が少ないのが特徴です。
・進行が中等度~高度で、点眼治療では眼圧が十分に下がらない場合:線維柱帯切除術やチューブシャント手術といった、より強力に眼圧を下げる術式が検討されます。
また、角膜や結膜の状態、過去の手術歴、全身状態なども考慮しながら、患者さんに最適な術式が選ばれます。
早めに手術をした方がいいですか?
緑内障の治療はまず点眼薬による眼圧コントロールから始まりますが、点眼で十分に眼圧が下がらない場合や、視野の進行が早い場合には、手術(線維柱帯切除術や眼内ドレーン挿入術など)を検討することがあります。
ただし、緑内障手術は白内障手術のように「見え方がよくなる手術」ではなく、視野をこれ以上悪化させないための“進行予防”が目的です。また、術後に眼圧が不安定になったり、視力が一時的に低下することがあるなど、手術によるリスクも少なからず存在します。
そのため、手術を選択するかどうかは、現在の眼圧や視野の状態、生活スタイル、点眼治療の継続可能性などを総合的に判断し、十分に検討したうえで決定することが大切です。
緑内障の人が白内障手術を受けても大丈夫ですか?
多くの場合、緑内障があっても白内障手術を受けることに大きな問題はありません。むしろ、水晶体を取り除くことで眼内の房水の流れが改善され、術後に眼圧が下がることもあり、緑内障のコントロールに良い影響を与える場合もあります。ただし、すでに視野障害が進んでいる方や、視神経のダメージが強い方では、術後の眼圧変動や一時的な視力低下がリスクになることもあるため、術前に現在の眼圧コントロール状況や視神経の状態を十分に評価したうえで、慎重に手術方針を決めることが大切です。
緑内障と白内障の同時手術は可能か?
緑内障と白内障の同時手術は可能です。白内障手術に加えて、緑内障の進行を抑える目的で「線維柱帯切除術」や「線維柱帯切開術」、「低侵襲緑内障手術(MIGS)」などを併せて行うことがあります。これにより点眼薬の数を減らせたり、今後の進行リスクを抑えられたりすることが期待されます。ただし、緑内障があるからといって、必ず白内障手術と同時に緑内障手術を行わなければならないわけではありません。たとえば、正常眼圧緑内障で、点眼治療だけで視野の進行が安定している場合には、まずは白内障手術のみを先に行い、その後の眼圧の変化を見ながら、必要に応じて緑内障の追加治療を検討することもあります。「同時手術が有効」な場合もあれば、「段階的な治療の方が安全」なケースもあり、目の状態を踏まえて判断する必要があります。
緑内障で一番効く目薬は?
緑内障治療では、まずプロスタグランジン関連薬(例:ラタノプロスト、タフルプロストなど)が使用されることが一般的です。
強力な眼圧下降効果があり、1日1回の点眼で済むため、続けやすいのが特徴です。
単剤で十分な効果が得られない場合には、プロスタグランジン関連薬とβ遮断薬を組み合わせた配合薬(合剤)(例:ミケルナ、タフチモ)が検討されます。
合剤は、さらに強力に眼圧を下げる効果が期待できます。
まずは単剤から開始し、薬の効果や副作用を確認しながら、必要に応じて治療を調整していくのが一般的な流れです。
緑内障目薬はいつさせばいい?
プロスタグランジン関連薬(例:ラタノプロスト、タフルプロストなど)は、点眼後に充血が起こりやすいため、夜(就寝前)に点眼するのが一般的です。
一方、β遮断薬(例:チモプトール、ミケランなど)は、朝(午前中)に点眼した方が効果が出やすいとされています。これは、日中に上昇しやすい眼圧を効果的に抑えるためです。
また、プロスタグランジン関連薬とβ遮断薬を組み合わせた配合薬(例:ミケルナ、タフチモなど)を使用している場合は、朝に点眼することが推奨されています。
(β遮断薬の効果を最大限に引き出すため、朝に使用するほうがより効果的と考えられています。)
ただし、これらはあくまで目安であり、配合薬であっても夜に点眼してはいけないわけではありません。
最も大切なのは、毎日決まった時間に継続して点眼することです。
目薬をさす順番はどうしたらいい?
緑内障の治療で複数の目薬を使用する場合、原則として「水溶性の目薬を先に、懸濁性(白く濁ったタイプ)の目薬を後に点眼する」ことが推奨されています。
例えば、ラタノプロスト(透明な水溶性点眼薬)→ コソプト(やや濁った懸濁性点眼薬)といった順番になります。
懸濁性の目薬は目の表面に長くとどまりやすいため、先にさしてしまうとその後に使用する水溶性の薬の吸収を妨げる可能性があります。そのため、水溶性を先に、懸濁性を後にする順番が基本となります。
また、1種類点眼した後は5分以上間隔をあけてから次の目薬をさすことが大切です。
間隔をあけずに続けて点眼すると、先にさした薬が流れてしまい、効果が落ちる場合があります。
緑内障の目薬の保管方法は?
緑内障の目薬は、直射日光を避け、室温(1〜30℃程度)で保管するのが基本です。
高温や直射日光に当たると薬の成分が変質する恐れがあるため、日の当たらない涼しい場所に置きましょう。
冷蔵庫での保管は、医師や薬剤師から特別な指示がある場合を除き、通常は必要ありません。
ただし、夏場など室温が極端に高くなる場合は、冷蔵庫の野菜室など温度変化の少ない場所で保管するのが推奨されます。
(※薬機法上も、常温保存指定のものを冷所保存しても問題ありません。)
また、開封後は容器の先端がまつ毛や手に触れないよう注意し、できるだけ清潔に使用することが大切です。
目薬は、開封後1か月以内を目安に使い切り、余った場合は捨てるようにしてください。
点眼薬の副作用はありますか?
点眼薬の副作用としては、以下のような症状が出ることがあります
・目の充血やしみる感じ:点眼後に目が赤くなったり、軽い痛みや違和感を覚えることがあります。
・まぶたや皮膚の黒ずみ:特にプロスタグランジン系の点眼薬では、まぶたの色素沈着やまつげが太く長くなることがあります。
・目のかゆみやアレルギー反応:点眼薬や防腐剤に対するアレルギー反応として、かゆみや赤みが出る場合があります。
・心拍や呼吸への影響:β遮断薬系の点眼薬では、まれに脈が遅くなったり、息苦しさ、ぜんそくのような症状が出ることがあります。心臓や呼吸器に持病がある方は特に注意が必要です。
これらの症状が見られた場合は、まず眼科医にご相談ください。副作用の原因を見極め、必要に応じて他の点眼薬に変更することで改善できる場合があります。
視野が進行しているがどうしたらいい?
緑内障で視野の進行が確認された場合は、現在の治療内容が適切かどうかを見直すことが必要です。
具体的には、まず現在使っている目薬をきちんと点眼できているかを確認します。
しっかり点眼しているにもかかわらず眼圧が十分に下がっていない場合は、目薬の変更や追加を検討します。
(あえて現在の薬を一度中止し、薬の効果を再評価する場合もあります。)
また、必要に応じて
・レーザー治療(SLTなど)
・手術(MIGS、線維柱帯切除術など)
を検討する選択肢もあります
妊娠中は緑内障点眼どうしたらいい?
妊娠、出産、授乳中における緑内障治療については、原則として薬物治療を中止することが推奨されています(緑内障診療ガイドライン第5版)。
現在のところ、妊婦さん、胎児、授乳中の赤ちゃんに対して安全性が確立されている緑内障治療薬は存在していません。
特に妊娠初期(12週頃まで)は、胎児の重要な器官が形成される大切な時期であり、薬剤の影響を慎重に考慮する必要があります。
一部の緑内障点眼薬、たとえばプロスタグランジン関連薬(ラタノプロストなど)、β遮断薬(チモプトールなど)、アイファガンなどは、胎児への影響が指摘されており、必要に応じて中止やレーザー治療など他の治療方法への切り替えを検討する場合もあります。
それでも点眼を継続する場合には、薬の種類や量を可能な限り調整し、点眼後に目頭を軽く押さえる(鼻涙管圧迫)ことで体内への薬の吸収を最小限に抑える工夫が推奨されます。
妊娠中は、治療を中断することによるリスク(眼圧上昇による視野悪化)と、薬剤が胎児に与えるリスクの両方を慎重に検討しながら、個々の状況に応じた治療方針を決めていきます。
授乳中は緑内障の点眼薬を使っても大丈夫ですか?
一部の緑内障点眼薬は、ごく微量ながら母乳中に移行する可能性がありますが、多くの薬剤は授乳中でも使用が可能とされています。
ただし、薬剤の種類によっては注意が必要なものもあります。たとえば、
・β遮断薬(例:チモロール)は母乳中に移行しやすく、乳児に徐脈や気管支けいれんを引き起こすリスクがあります。
・α2作動薬(例:ブリモニジン)は、乳児に傾眠や無呼吸を引き起こしたという報告があり、授乳中は使用を避けるべき薬剤とされています。
また、これら以外の点眼薬でも「安全性が確立されていない」ものもあるため、問題がないとは言い切れません。データが少ない薬剤については、慎重な判断が求められます。
そのため、点眼後には目頭を軽く押さえる「涙嚢圧迫(るいのうあっぱく)」を行うことで、全身への薬剤吸収を最小限に抑えることが推奨されます。
安全に治療を継続するためには、自己判断で点眼を中止せず、必ず眼科医と産婦人科医の両方に相談し、薬の継続や変更について判断することが大切です。
子どもでも緑内障になりますか?
非常にまれですが、先天性や発達性の緑内障もあります。眼科での早期発見が重要です。
血圧と眼圧について
血圧と眼圧(目の中の圧力)は、どちらも体の「圧力」に関係する指標ですが、必ずしも連動して動くわけではありません。しかし、全く関係がないかというとそうでもなく、緑内障のリスクや進行を考えるうえで無視できないポイントもあります。
一般的に、血圧が高い方は目の中を循環する「房水」と呼ばれる液体の産生量が増え、眼圧がやや高くなる傾向があるとされています。ただし、これはあくまで傾向であり、血圧が高いからといって必ずしも眼圧も高くなるわけではありません。
一方で、血圧が低すぎると、視神経へ十分な血液が届かず、「正常眼圧緑内障」というタイプの緑内障のリスクが高まることがあります。特に夜間に血圧が大きく下がる「夜間低血圧」は、視神経の血流を悪化させ、視野障害を進行させる要因となることが知られています。また、降圧薬を服用されている方の中には、知らないうちに血圧が下がりすぎているケースも見られます。立ちくらみ、めまい、ふらつき、やる気の低下、手足の冷えといった低血圧の症状が続いている方は、眼にも影響を与えている可能性があります。こうした場合には、血圧と眼圧のバランスを見直すために、主治医と相談しながら治療内容を調整することが大切です。
緑内障にサプリメントはおすすめですか?
緑内障に対して、治療効果が確実に認められたサプリメントは現時点ではありませんが、いくつかの成分に研究的な注目が集まっています。
たとえば、
・松樹皮エキス(ピクノジェノール)やビルベリー由来の抗酸化成分は、視神経の血流改善や抗酸化作用による神経保護効果が期待されるとして研究されています。また、
・ニコチンアミド(ビタミンB₃)は、動物実験や初期の臨床研究において、視神経細胞の機能維持に関与する可能性が報告されています。
ただし、これらの成分も緑内障の進行を確実に止めたり、治すものではありません。点眼治療や手術といった標準治療の代替にはならず、あくまで補助的な位置づけです。
また、サプリメントの中には成分の含有量や品質にばらつきがあるものもあり、市販のものを自己判断で使用することで治療の妨げになることもあります。使用を検討する際は、眼科医に相談のうえ、補助的な手段として取り入れるようにしましょう。
網膜とはどのような役割をしているのですか?
網膜はカメラでいうフィルムにあたる部分で、光を受け取り映像信号に変換する重要な組織です。ここに異常が起こると、視力の低下や視野の欠けなどが生じます。
硝子体とは何ですか?
硝子体は眼球の中央を満たしているゼリー状の透明な組織です。加齢とともに縮んだり濁ったりすることで、「飛蚊症(ひぶんしょう)」などの症状が現れることがあります。
飛蚊症は病気ですか?
加齢による生理的な変化であることが多いですが、網膜裂孔や網膜剥離の前兆である場合もあります。急に数が増えたり、光が見える(光視症)場合は早めに眼科を受診してください。
網膜裂孔とは何ですか?
網膜に小さな裂け目(裂孔)ができる状態です。放置すると網膜剥離に進行することがあるため、レーザー治療で早期に穴を塞ぐ処置が必要です。
網膜剥離とはどんな病気ですか?
網膜が眼底からはがれてしまう病気です。放置すると失明につながる重大な疾患であり、早急な手術治療が必要です。飛蚊症や光視症、視野の欠けが出た場合はすぐ受診してください。
硝子体手術とはどんなものですか?
硝子体手術は、濁った硝子体や網膜の異常を取り除くための手術です。糖尿病網膜症・網膜剥離・黄斑前膜・黄斑円孔など、さまざまな網膜・硝子体疾患に対して行われます。
局所麻酔で行うことが多く、見え方の改善が期待できる治療ですが、病気の進行具合や発症時期によっては視力が十分に回復しない場合もあります。早期発見・早期治療が重要です。
加齢黄斑変性とは何ですか?
加齢黄斑変性とは、網膜の中心にある「黄斑」という部分に異常が起こり、見たいところがゆがんで見えたり、中心が暗く見えにくくなる病気です。加齢が主な原因とされ、中高年以降に発症しやすいとされています。進行すると視力に大きく影響することがあり、日本では中途失明の原因として第4位とされています。早期発見と適切な治療により進行を抑えることができますので、見え方に異常を感じたら早めの受診をおすすめします。
糖尿病網膜症とは?
糖尿病の影響で網膜の血管が傷み、出血・浮腫・新生血管などが起きる病気です。進行すると失明に至ることもありますが、レーザー治療や注射・手術で進行を防ぐことが可能です。
中心性漿液性脈絡網膜症とは?
主に若年〜中年の男性に多く、網膜の中心(黄斑部)に水がたまって視力がゆがむ病気です。ストレスやステロイド薬の影響が関係することがあります。自然回復する例もありますが、治療が必要なこともあります。
網膜に異常があっても自覚症状がないことはありますか?
はい、初期の網膜疾患は自覚症状がほとんどないことが多いです。特に糖尿病網膜症や初期の加齢黄斑変性は、症状が出る頃にはすでに進行しているケースもあるため、定期的な眼底検査が重要です。
網膜剥離とはどのような症状ですか?
光が見える(光視症)・黒い点が飛んで見える(飛蚊症)・視野の一部が欠けるなどの症状が出ます。網膜剥離は放っておくと失明につながるおそれのある緊急の病気です。
網膜剥離はどんな人がなりやすいですか?
強度近視の方、加齢により硝子体が変化した方、外傷歴がある方、家族歴がある方はリスクが高いとされています。特に強度近視の方は網膜が薄く裂けやすいため、注意が必要です。
光視症(こうししょう)とは何ですか?
視野の中にピカッと光が走るように見える症状です。加齢による硝子体の収縮でも起こりますが、網膜裂孔や剥離の前兆のこともあるため、急に出てきた場合は眼科での精密検査が必要です。
黄斑円孔と黄斑前膜はどう違うのですか?
黄斑円孔は黄斑部に穴があいた状態で、視力の低下や中心が抜けて見えるような症状が出ます。
一方、黄斑前膜は網膜の表面に膜が張り、物がゆがんで見える(変視症)症状が特徴です。いずれも手術で改善が見込まれることがあります。
加齢黄斑変性には種類がありますか?
はい、滲出型(しんしゅつがた)と萎縮型(いしゅくがた)の2種類があります。滲出型は出血やむくみが起きやすく、視力低下が急激なため早期治療が必要です。萎縮型は進行がゆるやかですが、現時点で有効な治療は限られています。
視野が欠けるのは網膜の病気ですか?
網膜剥離や網膜色素変性症などで視野欠損が生じることがありますが、緑内障や脳の疾患でも似た症状が出ることがあります。原因を特定するためには精密検査が必要です。
網膜色素変性症とはどんな病気ですか?
網膜の光を感じる細胞が徐々に障害を受け、視野が狭くなっていく進行性の病気です。夜間の見えにくさ(夜盲)から始まり、進行すると視野がトンネル状になることもあります。現時点で根治療法はありませんが、進行を遅らせる治療や生活支援が行われています。
飛蚊症は自然に治りますか?
生理的な飛蚊症(加齢に伴う変化)であれば、時間とともに気にならなくなることが多いです。ただし、急激に増えた場合や視力障害を伴う場合は病的な原因の可能性があるため、眼科での検査が必要です。
硝子体出血とは何ですか?
硝子体内に出血が起こる状態で、突然の視力低下や黒い影が見えるなどの症状があります。糖尿病網膜症や網膜裂孔、新生血管による出血が原因のことが多く、必要に応じて硝子体手術が行われます。
網膜や硝子体の病気は予防できますか?
加齢や遺伝が関わる病気は完全に予防できませんが、糖尿病の管理や定期検診、紫外線対策、禁煙などでリスクを下げることが可能です。特に糖尿病の方は眼底検査を年1回以上受けることが推奨されます。
近視とはどんな状態ですか?
近くはよく見えるのに、遠くがぼやけて見える状態です。目の奥にピントが合ってしまうため、遠方視が低下します。遺伝や長時間の近業作業が原因とされます。
遠視とはどんな状態ですか?
遠くも近くもピントが合いにくく、特に近くを見ると疲れやすいのが特徴です。軽度の場合は自覚しにくいですが、目の疲れや頭痛の原因になることもあります。
乱視とは何ですか?
角膜や水晶体のカーブが不均一なため、光が網膜に一点で結ばれず、にじんだりぼやけたりして見える状態です。近視や遠視と合併することも多くあります。
老眼とは何ですか?
加齢とともに水晶体のピント調節力が弱まり、近くが見えにくくなる状態です。一般的に40代半ばから始まり、年齢とともに進行します。
子どもの近視は進行しますか?
はい、特に学童期の近視は進行しやすいです。長時間のスマホ・ゲーム・勉強などが影響するため、生活習慣の見直しと定期的な眼科受診が大切です。
遠視は子どもによくあると聞きましたが本当ですか?
はい、乳幼児の目は遠視傾向が一般的です。成長とともに眼球の大きさが変化し、正視(ちょうどよい視力)に近づいていきます。ただし、強い遠視は弱視や斜視の原因になるため、注意が必要です。
乱視があると目が疲れやすいのはなぜですか?
ピントが合いにくいため、無意識に目の筋肉が緊張し続けてしまうためです。眼精疲労や頭痛の原因になることもあるため、適切な矯正が必要です。
老眼はメガネをかけたら進むのですか?
いいえ、老眼鏡をかけても老眼が進むことはありません。むしろ、無理に見ようとすると目が疲れて不快感が増すため、快適に見える度数のメガネを使用することが大切です。
眼鏡やコンタクトで近視は治りますか?
眼鏡・コンタクトレンズは視力矯正の手段であり、近視の進行を抑えたり、改善する効果は基本的にありません。
近視でも老眼になりますか?
近視の方は「眼鏡を外すと近くが見える」ことがあるので、老眼に気づきにくいだけです。でも、老眼そのものはちゃんと進んでいます。
最近近くが見やすくなり、遠くが見づらくなったのですが?
もしかすると「隠れ近視」や「水晶体の変化(初期の白内障など)」が関係している可能性があります。
花粉症とはどんな病気ですか?
花粉が体に入ったときに、免疫反応が過剰に起こってしまうアレルギー疾患です。目や鼻の粘膜が炎症を起こし、くしゃみ・鼻水・目のかゆみなどの症状が出ます。
花粉症の時期はいつ頃ですか?
スギ花粉は2~4月、ヒノキは3~5月、イネ科やキク科など夏〜秋にかけて飛ぶ花粉もあります。地域によって時期は多少異なります。
秋にも花粉症はありますか?
はい、秋にも花粉症はあります。ブタクサやヨモギ、カナムグラなどの雑草が秋に花粉を飛ばし、アレルギー性結膜炎や鼻炎の原因になります。春と同じような目のかゆみやくしゃみが出る方は、秋の花粉が原因かもしれません。一年中症状がある場合は、通年性アレルギーの可能性もあります。
どんな目の症状が出ますか?
目のかゆみ・充血・涙目・異物感・まぶしさなどが現れます。こすりすぎると角膜を傷つける原因にもなるため注意が必要です。
アレルギー性結膜炎とは違うのですか?
花粉によるアレルギー性結膜炎は「季節性アレルギー性結膜炎」と呼ばれます。一年中症状がある場合は、ハウスダストなどが原因の「通年性アレルギー性結膜炎」の可能性があります。
市販の目薬とどう違いますか?
市販の目薬は軽い症状には対応できますが、有効成分の種類や濃度が限られており、十分な効果が得られない場合もあります。一方、眼科で処方される目薬は、症状の強さや目の状態に応じて抗アレルギー薬・ステロイド薬・抗炎症薬などを使い分けることができるため、より効果的に治療できます。目の状態に合った治療を受けるには、やはり眼科の受診がおすすめです。
コンタクトは使ってもいいですか?
コンタクトはアレルゲンが付着しやすく、症状を悪化させることがあります。花粉症の時期はメガネに変えるか、使い捨てのワンデータイプにするのがおすすめです。
日常生活でできる対策はありますか?
花粉の多い日は外出を控えたり、メガネやマスクを着用しましょう。帰宅後は顔や目を洗って花粉を落とすことが大切です。
目を洗う際は、人工涙液や防腐剤の入っていない洗眼液を使用すると安全です。水道水で直接目を洗うのは目の表面を傷つけるおそれがあるため避けましょう。室内では空気清浄機の使用やこまめな掃除も効果的です。
目のかゆみはどう治療しますか?
抗アレルギー点眼薬で症状を抑えることができます。症状が強い場合は、ステロイド点眼薬を一時的に使うこともあります。また、市販薬で改善しない場合は眼科の受診をおすすめします。
治療は点眼薬だけでなく、内服薬の併用や、庇(ひさし)付きの眼鏡の使用、生活習慣の指導(花粉を避ける工夫など)も行います。
点眼薬は冷やして使うと痒みを和らげる効果が期待できるなど、使い方にもコツがあります。
検査で原因の花粉が分かりますか?
血液検査でアレルゲン(原因物質)を調べることができます。どの花粉に反応しているかを知ることで、対策や治療の計画に役立ちます。
早めに治療を始めたほうがいいですか?
はい、花粉が飛び始める2週間ほど前から抗アレルギー薬を使う「初期療法」が有効です。症状が出る前から治療を始めることで、花粉のピーク時のかゆみや炎症を軽く抑えることができます。
ドライアイの治療はありますか?
点眼薬(人工涙液・ヒアルロン酸・抗炎症薬)や涙点プラグ、生活習慣の見直しなどを組み合わせて治療します。
原因には何がありますか?
加齢・コンタクトレンズ・長時間のパソコンやスマホ使用・エアコンの風・ストレス・全身の病気(例:シェーグレン症候群)などが関係します。
涙が出るのにドライアイと言われたのはなぜですか?
涙の「質」が悪く、すぐに蒸発してしまうと目が乾き、反射的に涙があふれることがあります。これもドライアイの一種です。
自分でできる対策はありますか?
画面を見る時間を減らす、まばたきを意識する、部屋の加湿、目を温めるなどが有効です。コンタクト使用中の方はコンタクトの種類を変えることで症状が改善する場合もあります。
放置するとどうなりますか?
放置すると、涙のバリア機能が低下し、角膜や結膜に細かい傷がつきやすくなります。その結果、目の痛みや異物感が悪化し、視力が低下することもあります。また、傷が慢性的になると感染症を引き起こすリスクが高まり、炎症が続いて治りにくくなることもあります。重症化を防ぐためにも、早めの受診と適切な治療が重要です。
コンタクトレンズを使っていますが大丈夫ですか?
コンタクトが原因でドライアイになることもあります。同じメーカーのレンズであっても、含水率や酸素透過性の違いによって目への負担が変わることがあります。装用時間や使用方法を見直したり、レンズの種類を変更することで症状が改善する場合もありますので、一度ご相談ください。
ドライアイは治りますか?
一時的なものは改善しますが、慢性的なものはうまく付き合っていく必要があります。症状を軽くする治療は可能です。
どんな検査をするのですか?
涙の量・質・目の表面の状態などを専用の検査で調べます。所要時間は数分で痛みもありません。
子どもは何歳から診察可能ですか?
0歳から診察可能です。
目の発達や気になる症状がある場合は、年齢にかかわらずお気軽にご相談ください。
視力検査は何歳から受けられますか?
0歳から可能です。
発達段階に応じた検査方法で対応いたしますので、小さなお子さまでも安心してご来院ください。
弱視とは何ですか
視力の発達途中に、何らかの原因で視力が正常に育たなかった状態です。眼鏡などの矯正をしても視力が1.0に達しない場合、「弱視」と診断されます。
原因としては、遠視・乱視・斜視・不同視(左右の度数差)などが多く、これらを早期に見つけて、眼鏡や視能訓練で治療することが重要です。
視力の発達はおおよそ6歳ごろまでに完成するため、この時期を過ぎると成人後に治療しても改善が難しくなる可能性があります。
視力検査で「様子を見ましょう」と言われたのですが大丈夫?
年齢や発達段階により検査が難しい場合もあります。「様子を見る」と言われた場合でも、2〜3ヶ月後に再検査を受けることが大切です。
斜視とは何ですか?
両目が同じ方向を向いていない状態です。外見上の問題だけでなく、視力や立体視に影響を及ぼすことがあるため、早めの診断と治療が重要です。
子どもがテレビを近くで見るのは目が悪いからですか?
必ずしも目が悪いとは限りませんが、近視や遠視など視力に問題がある可能性があります。いつも極端に近づいて見たり、姿勢や視線に偏りがある場合は、視覚に何らかの支障が出ていることも考えられます。
見えていると思っていても、思わぬ目の病気が見つかることもあるため、気になるようであれば早めの検査をおすすめします。
親が近視だと子どももなりやすいですか?
はい、近視には遺伝的な要素があります。さらに、スマホやタブレットなど近くを見る時間が長い生活習慣も、近視を進める大きな要因です。
統計的には、片親が近視だと子どもが近視になるリスクは約2倍、両親ともに近視だと約8倍に高まると言われています。遺伝と環境の両面から注意が必要です。
子どもの視力はいつまで発達しますか?
視力は6歳頃までに急速に発達し、10歳前後で完成すると言われています。特に0~6歳は弱視の治療効果が高い重要な時期です。
眼科に行くとき、何を持っていけばいいですか?
保険証や医療証、マイナンバーカード(保険証として利用されている場合)をお持ちください。加えて、母子手帳や学校健診の用紙、現在使用しているメガネ、紹介状などがあると診察がよりスムーズです。
小さなお子さんの場合は、ご家庭での様子や気になる行動をメモしたり、スマホで動画や写真を撮っておくのも診断の参考になります。
コンタクトレンズの処方箋だけもらえますか?
申し訳ありませんが、処方箋のみの発行は行っておりません。
安全にご使用いただくため、診察と装用確認を行ったうえで、当院隣接の眼鏡店でご購入をお願いしております。
初めてコンタクトを使う場合はどうすればいいですか?
まずは診察を受けていただき、目の状態に合ったレンズをご案内いたします。
装用練習や取り扱いのご説明も行っておりますが、混雑状況により後日になる場合があります。
当日の装用練習をご希望の方は、電話またはLINEでお問い合わせいただくと便利です。
初めてのコンタクトは何歳から作れますか?
はい、当院では眼鏡の処方も行っております。
視力検査や眼の状態を詳しく診察したうえで、患者さま一人ひとりに最適な眼鏡を処方いたします。
コンタクトと眼鏡、どちらが目に優しいですか?
一般的に眼鏡の方が目に優しいとされています。コンタクトは目に直接触れるため、乾燥や感染症のリスクがあります。ライフスタイルや目の状態に応じて使い分けることが大切です。
初めてのコンタクトは何歳から作れますか?
特に年齢制限はありませんが、正しい使い方が理解でき、衛生管理ができることが条件です。一般的には、管理がしやすくなる中学生ごろから始める方が多いです。
学校健診で「要眼科受診」と言われました。すぐ眼鏡が必要ですか?
必ずしもすぐに眼鏡が必要とは限りません。まずは詳しく目の状態を検査し、視力の変化や目の使い方を見ながら慎重に判断します。状態によっては、経過観察で様子を見ることもあります。
眼鏡をかけると視力がどんどん悪くなるのでは?
そのようなことはありません。視力が低下したために眼鏡が必要になるのであって、眼鏡をかけることが視力を悪くする原因ではありません。よくある誤解です。
コンタクトは毎日つけても大丈夫ですか?
使用時間や目の状態によって異なりますが、毎日長時間の装用は目に負担がかかるため注意が必要です。
目安としては、ソフトコンタクトレンズは1日8〜12時間、ハードコンタクトレンズは12〜14時間程度の装用が推奨されます。
目を休ませる日を設けたり、自宅では眼鏡に切り替えるなどして、目にやさしい使い方を心がけて下さい。
メガネとコンタクト、度数は同じですか?
同じではありません。コンタクトは目に直接のせるため、メガネより度数が弱めになるのが一般的です。
メガネはどのくらいの頻度で作り直すべきですか?
一般的には1〜2年ごとの見直しがおすすめです。
ただし、お子様は近視の進行が早いことが多く、大人では老眼や白内障など加齢による視力変化もあるため、個人差があります。
また、見えにくさの原因が必ずしも眼鏡の度数だけとは限らないため、違和感や不調を感じた場合は、早めに眼科で検査を受けるようにして下さい。
ハードコンタクトとソフトコンタクト、どう違いますか?
ハードコンタクトは酸素透過性が高く、特に乱視の矯正に向いています。一方、ソフトコンタクトは装用感が良く、スポーツや日常生活で使いやすいのが特徴です。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、目の状態やライフスタイルに合わせて適したタイプをご提案いたします。
使い捨てコンタクトは何日まで使って大丈夫?
決められた使用期間(ワンデー・2ウィークなど)を必ず守ってください。もったいないからと延長使用すると、感染や角膜障害の原因になります。
メガネとコンタクト、両方持っていたほうがいいですか?
はい、目を休めるためにもメガネとコンタクトの併用をおすすめします。たとえば、自宅ではメガネ、外出時や運動時にはコンタクトといった使い分けが目の健康につながります。
コンタクトレンズのみの使用は目に負担がかかるためおすすめできません。基本的には、眼鏡とコンタクトの併用、もしくは眼鏡のみでの使用が推奨されます。